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京都市東山区役所・ニシザワステイ・ノーガホテル清水京都が連携し、東山区にお試し移住を提案するプログラム「UPCYCLE LIFE HIGASHIYAMA」。
ノーガホテルに宿泊し、コワーキングスペース「SIGHTS KYOTO」でのテレワーク、参加者の希望に応じたまち歩きや物件内覧、職人や先輩移住者との交流といったサービスが受けられる取り組みです。
ここでは、同プログラムを実際に体験された40代女性の声をご紹介します。

お試し居住プログラムが展開されたノーガホテル清水京都(外観)

お試し居住プログラムが展開されたノーガホテル清水京都(内観)

お試し居住プログラム体験者 Nさん(40代 女性)
鹿児島生まれ、福島育ち。大学進学を機に上京し、現在は東京駅にほど近いエリアで夫と愛猫と暮らす。人材コンサルタント・研修講師として活動するフリーランス。海外旅行がしづらくなったコロナ禍に6度ほど京都を訪れ、二拠点生活の地として現実的に考えるようになる。お試し居住プログラム「UPCYCLE LIFE HIGASHIYAMA」第3期のモニターとして、2025年7月に3泊4日で東山区に滞在。
大学進学で東京に出てきて20年以上経ちますが、この先、長々と東京で暮らしていくイメージが湧かなくて……。
いまは賃貸マンションに住んでいますが、いずれ資産としても家が欲しいかも?と思ったときに、住みたいとか買いたいと思える場所が東京にはなかったんです。
私は旅行が大好きで、特にオランダが気に入っていて、コロナ前は年の3分の1はオランダで過ごしていたほど(笑)。
ただ、コロナ禍で海外へ行きにくくなってしまったので、国内に目を向けたときに、これまでなら泊まれないようないいホテルが手頃になっていたこともあって、1~2年の間に6回ほど京都を旅行しました。何度も訪れるうちに、「やっぱり京都だな」と思うようになって……。

北野天満宮
京都市企業誘致プロジェクト「Kyo-working」のイベントに参加してみました。
京都に移住した人や二拠点生活を送っている人たちを招いた講演会で、彼らの話を聴いてますます京都へ行きたくなりました。そのとき、その場にいらしていた京都市役所の方に「移住のお試しプログラムもありますよ!」って教えていただいたんです。
オンラインミーティングでコーディネーターの方と「滞在中に何がしたいか」「どういう人と出会いたいか」といったことを話し合って、後日、こちらの要望をベースにした旅程表が届きました。
私が参加できる日程がちょうど祇園祭と重なっていたこともあって、せっかくならとお祭りを見学できるような内容を考えてくださっていて。最初にスケジュールを拝見したときは、お祭りのお手伝いって何? え、エプロンとかいるのかな? そもそも私で役に立つの? お祭りと移住がどう関係あるの?……と、正直、困惑しました(苦笑)。

東山区のまちなみ
とても印象的でした。祇園祭についても詳しくは知らず、観光客が知らないような夜のお祭りに参加させてもらって、幻想的な風景にカルチャーショックを受けました。
いつやってくるか分からない御神輿を待っている間もみなさんマイペースで。携帯電話で連絡を取り合うこともできるのにそうせず、「神様の気分次第だから」と。神様中心の考え方に、ガーンとなりました。京都すごい!って。
それでいうと、滞在中、京都の人たちは駆け込み乗車をしないことに驚いたんです。
東京ほど本数が多くないから、余裕をもって準備される方が多いのかもしれません。慌ただしい生活に慣れきってしまっていましたが、余裕を持った生活をしたいな、って改めて考えさせられました。
京都というまちがゆったりしているのは、こういうこともかもしれないなって。

祇園祭
はい。京都プライドというか、京都の人って余所者に厳しいというイメージが一般的には強いと思いますが……
コーディネーターさんの仲介でお会いしたみなさん、気さくで良い人たちばかりで、お祭りのお手伝いをしているときにも「心配しなくても大丈夫だよ」って言ってもらえて安心しました。
今回のプログラムに参加する前は、京都市にどんな区があって、それぞれがどういう特徴をもつのか全然知らずにいました。私が旅行で来るときは五条界隈のホテルに泊まることが多かったので、なんとなく東山区かな?くらいの感じで応募してしまって。
けれど、実際に短い期間ですが、地元の人たちとふれあいながら生活してみると、具体的な暮らしのイメージが浮かんでくるようになりました。
京都はやっぱり自然が多いのが魅力です。実際に住むとなったら、散歩できる場所が近くにあるといいな、とか。大分にある母の実家の近くに川が流れていて、鴨川べりを散歩しているとどこか懐かしい気持ちになったり。移住に必要な条件を炙り出すことができました。

鴨川
そうなんです。お試し居住中に滞在した東山区も念頭に置いて探していたのですが……。
いま住んでいる東京の環境と東山区が利便性の良い都会的な雰囲気が少し似ていて、どうしても暮らすという雰囲気よりは仕事モードになってしまいそうで。
いろいろ調べてみて、地下鉄烏丸線沿線で京都駅への利便性も良く、近くに宝ヶ池や植物園など自然がたくさんあるエリアに決めました。
京都と東京の二拠点生活になるので、新幹線の駅にスムーズに移動できるのが重要なポイントでした。関空と伊丹空港にもアクセスしやすいですし、京都はどこにでも行けるハブなまちだと思います。いずれ、福島にいる両親も呼び寄せて一緒に住めたらいいです。
静かに暮らせるところがいいな、と思っていました。だから、公園を日常的に愉しめるようなエリアからリサーチしました。ゴミゴミしちゃうと、東京と同じになってしまうので。
町家にも憧れるけど、水回りなどのリフォームまで視野に入れると予算的に厳しいこともあって、諦めました。あとは、やっぱり日々のことなので、スーパーが近いと嬉しいですよね。

宝ヶ池
そうですね、人間関係の中心に文化があるところでしょうか。
歌舞伎が観られる南座があったり、歴史的なスポットが点在していたり、個性的な書店がたくさんあったり。京都には文化が凝縮されていると思います。京都でなければ、移住を考えることはありませんでした。
実は、お試し居住を終えて、東京に戻ってから赤信号の待ち時間があまり気にならなくなったんです!(笑)
赤信号を急いで渡らないって、当たり前のことなんですが、早くもゆとりある京都時間が体内に取り込まれてきているのかも?って思っています。
ゆくゆくは、五山の送り火でバケツリレー(火床に設置する割り木、護摩木や消火用水のポリタンクをバケツリレー方式で運搬するボランティアのこと)の末端を担ってみたい。文化的行事に関われるのも京都の魅力ですよね!

大文字山登山の想い出のワンショット
私は本当に情報不足のまま飛び込んだので……能動的に情報収集をして、理想や希望など求めることをあらかじめ考えておくといいと思います。
受け身ではなく積極的に行動するのと、期限を切って考えるといいですね。あとは、京都市の「Kyo-working」のようなイベントに参加するのもおすすめです。
そして何より、私が参加した「UPCYCLE LIFE HIGASHIYAMA」に応募してみてください。
自分ひとりではなかなかたどり着けない場所や人をアテンドしてもらえて、思わぬ出会いがたくさん得られます。知らなかった京都の魅力にふれることで、ぐっと京都が身近に感じられると思います。

「非日常」が「日常」になるまち
東山区のお試し居住プログラムは、観光だけでは味わえない“暮らしとしての京都”を体験できる取り組みです。
人や文化との出会いを通して、「自分にとって大切な暮らし」を見つける時間でもあります。
「いつかは京都に住んでみたい」と思う方は、ぜひお試し居住プログラムに参加してみてください。
きっと、あなたのこれからの暮らしをそっと後押ししてくれる出会いがあるはずです。
