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2023.03.28

自然に近い京都市で子育てをしたい。家族と穏やかな時間を過ごすために移住を決断した、先輩移住者3組にインタビュー

自然に近い京都市で子育てをしたい。家族と穏やかな時間を過ごすために移住を決断した、先輩移住者3組にインタビュー

京都市は、四条や祇園などの繁華街と、鴨川や京都御所、岡崎公園といった自然がちょうどよく融けあう環境。各地からそれぞれの事情によって、この京都の地で子育てをしようと移住した3組を招き、なぜ移住しようと決意したのか。また、仕事面で不安はなかったのか。移住者が感じる悩みについて、率直に疑問をぶつけてみました。

座談会参加者

池川正明
大阪府出身。京都の大学を卒業した後、東京にて5年間勤務。妻が急遽滋賀県の大学に編入することになり、20214月に転職&思い出の京都にカムバック。新卒入社時から一貫して社内情報システム職に従事しており、78割は在宅勤務をしつつ、ネットワーク系・デバイス系の業務がある際のみ大阪・梅田のオフィスに出社している。20224月に第一子となる娘が生まれたため、元々の共働き生活から一転、大学生と赤ん坊がいる家庭に。

國定若菜
大学進学を機に石川県から京都市に移住。自然が身近にあり、魅力的な人が多い京都に住みつつ子育てがしたいと思い、就職・結婚・出産後も京都に住み続ける。京都在住歴10数年。現在は3児を育てつつフリーランスとして働いている。京都のお気に入りスポットは、御所、鴨川。休日は自転車やバス、地下鉄で家族でおでかけを楽しんでいる。

坂井晃人
1992年生まれ、東京育ち。高校の修学旅行で初めて訪れた京都に心惹かれ、京都の大学に進学。大学院を中退したのち、東京でまちづくり会社に就職。誰もが挑戦できる社会づくりをテーマに、全国で住民対話の場づくりや官民連携などに取り組む。妻の妊娠を機に、2021年にフルリモート勤務をしながら京都へ移住。翌年、京都のまちづくり系の会社に転職。

自然も豊かで、アクセスも便利。ちょうど良い場所

ーー京都に移住した理由やきっかけを教えてください。

池川さん:今回京都に戻ってきたのは、妻が医学を学ぶために滋賀県内の大学に入学したことがきっかけです。これに伴って私も関西の会社への転職を決意し、妻の通学先の滋賀、私の職場がある梅田の双方にアクセスが良いところで、大阪北部(高槻・茨木)か京都(京都駅・京都市役所周辺)が候補地に。最終的には学生時代に住んでいたエリアに近い、京都市役所周辺を選択しました。

國定さん:大学進学とともに移住しました。ですので、移住してからかれこれ10年以上は経ちますね。京都に決めたのは、地元の石川が近いから。

坂井さん:高校の修学旅行で訪れた際に京都が好きになり、京都の大学に進学しました。学生時代に過ごした京都に、いずれ戻ってきたいという想いをずっと持っていました。京都は妻の出身地でもあったため、子どもが産まれたタイミングで、東京ではなく自然にも近い京都で子育てしようと話し合い、里帰りUターンのような形で移住しました。

ーー移住前はどのような仕事をされていましたか?

池川さん:移住前は、不動産業界・教育業界で、社内システムの運用やIT機器の導入・管理、セキュリティ対策などを担う情報システム部門で仕事をしていました。移住してからも同じ職種で働いています。 

國定さん:大学卒業後、京都に住みながら1社目は人材会社の営業、2社目は福祉の就労支援会社で働いていました。その後、フリーランスでキャリアコンサルタントと、京都の大学で非常勤講師をしています。

坂井さん:移住前は3年ほど、東京のまちづくり会社で働いていました。コロナ禍の影響でフルリモートになったことを機に、会社へ相談したのち京都へ移住しました。移住して1年ほどは、フルリモートで引き続き前職に勤務し、今年の春に京都にあるまちづくり会社に転職しました。前職のご縁で東京の会社の副業にも関わっています。

ーー京都市で働く上での不安は?

池川さん:東京に比べると圧倒的に求人数が少ない点で不安がありましたね。情報システム部門は、50名以上規模の会社でないと設置されていないことが多く、さらに本社オフィス内に設置されるのが通常なので、必然的に東京に求人が集中します。

國定さん:京都で働く上で不安はなかったですね。京都には大学や福祉施設が多いので、今しているキャリアコンサルタントの仕事がなくなったとしても、「仕事には困らないかも」という安心感はあったかもしれないです。

坂井さん:いわゆる転職なき移住という形で、東京の会社に勤めたまま帰ってきたので、特に不安はありませんでした。そこを辞めて京都で転職をしようと思ったときは、もともと学生時代から知っていた会社に転職できたので、ラッキーでしたね。

ローカルの仕事は、地域や人とのつながりから

ーー移住先で仕事をするにあたって、何を大切にしましたか?

池川さん:家族で一緒に住めることと情報システム職であることを最優先としました。もし「大阪本社」といっても、これが大阪南部になると一緒に住むのが難しくなるので、梅田や難波など、京都から何とか通える会社を選びましたね。

坂井さん:つながりを大切にしていましたね。大学時代に出会った友人の9割以上が京都を出てしまっていたので、昔住んでいたとはいえ、つながりが少なくなっていました。また、新たなつながりをつくろうと考えていましたが、幸いにも京都にはコミュニティが多く存在し、それぞれが少しずつ重なっているので、どこかに入り込んでいくとそこから関係性が広がっていきます。京都がはじめてという方も、まずどこかに飛び込んでみることをおすすめしたいですね。

ーーどのように仕事を見つけましたか?

池川さん:京都に特化したエージェントもチェックしましたが、私の職種が専門的であるため、なかなかマッチする仕事が見つかりませんでした。最終的にIT系に特化したエージェントで、今勤めている会社と出会うことができました。

國定さん:キャリアコンサルタントの仕事は、クラウドソーシングサービスを使って探してました。特に、京都に特化した求人サイトは見ていませんでしたね。

坂井さん:少し特殊なケースかもしれませんが、学生時代からつながっていた代表のFacebookで採用情報の投稿をみたのが直接のきっかけです。京都は学生が多いまちなので、学生時代に京都にある会社とつながっておくと、一度出てもまた帰ってこられる循環が生まれるような気もしています。

また、移住して知ったことですが、京都には大手の検索サイトでは埋もれてしまうような面白い求人が京都ローカルの民間サービスなどで紹介されています。気になる方は、京都の知り合いや移住サポートセンターに問い合わせてみるのも良いかもしれません。

子どもと過ごす充実した休日があるからこそ、仕事が楽しめる

ーー京都で働いていて良かったと思う瞬間は?

池川さん:気楽に散歩できる距離に、自然や繁華街がバランス良く点在していることが魅力ですね。鴨川はもちろん四条の街中を歩くだけでも、ものすごくリフレッシュになります。プライベートが整うことで、仕事も充実している気がしますね。

國定さん:良いと思うことは2つあって、1つが通勤のストレスがないことですね。京都市内の移動では、主にバスや地下鉄を使うのですが、遅延も少なく満員電車もないので本当に助かります。

もう1つが、人付き合いを大切にする市民性です。京都は、数字や売り上げだけではなく、人とのつながりや縁も大事にする人が多い印象があるんですよね。そこがすごい素敵だなと思います。

坂井さん:池川さんと似ていますが、勤務先が鴨川に近いので、ランチ後に少し鴨川を散歩してからオフィスに戻るといったことが気軽にできるのはうれしいですね。また京都市内はコワーキングスペースが多く、そういうところにたまに顔を出して新たな出会いが生まれるのも魅力です。なかには京町家を改修したコワーキングスペースもあり、町家で仕事をしていると、京都に住んでいるなと強く実感します(笑)。

ーー休日はどのように過ごされていますか?

池川さん:家が京都市役所の近くなので、休日はよく四条河原町まで散歩に行っています。少し足を伸ばして、ショッピングモールや、京都市動物園などに行くことも多いです。

國定さん:休日は、梅小路公園にある京都水族館や京都市動物園、鴨川、京都御所といった場所を散策しています。あとは、「あつまれ!京(みやこ)わくわくのトビラ」という広報紙でイベント情報を収集して、子どもと一緒にイベントに参加することもありますよ。

坂井さん:妻の仕事がシフト制なので休日が被らないときも多いですが、家族で過ごすときはカーシェアで少し遠出をし、一人で育児しているときは少し近くの府立植物園や宝ヶ池公園などに行くことが多いです。また、大文字山に登山にいくこともありますね。眺めがとても良く、片道40分ほどで登れるのでおすすめです!