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2026.02.12

京都移住者たちのハブスポットでありホームでもある、NINIROOMが在る幸運。

京都移住者たちのハブスポットでありホームでもある、NINIROOMが在る幸運。

コンセプトは「京都に住む友達の部屋」。ローカルな体験こそが旅の醍醐味

NINIROOMを営む西濱姉妹にとって、その土地に住む友達に会いに行き、その友達の何でもない日常を一緒に楽しむことこそが「旅」だといいます。そこで出会う人、食べた味、見た景色が、気付けば特別になっている――。友達がいるから、あの部屋に泊まりたいから、あの店を訪れたいから……それだけで行き先を決めるのが、旅そのものなのだと。そんな想いで、オープン当初から変わらず「京都に住む友達の部屋」のように在り続けるNINIROOMにお邪魔してきました。

西濱 愛乃(にしはま あいの)さん
株式会社NINIの共同代表/デザイナー。1983年大阪生まれ。京都工芸繊維大学デザイン経営工学科修了。在学中、交換留学でヘルシンキ工科大学(現アアルト大学)大学院へ。帰国後は、外資系設計事務所勤務を経て独立。2017年に株式会社NINIを設立。

西濱 萌根(にしはま もね)さん
株式会社NINIの共同代表/広報PR。1985年大阪生まれ。神戸大学発達科学部卒業後、2008年Panasonicに入社。商品企画・開発営業を経て、宣伝広報部へ異動。商品宣伝・販促プロモーションを担当し、2017年退職。姉・愛乃さんと共に起業。

 

共感で繋がる人たちが集う空間に

――受付&ラウンジがカフェにもなっていて、素敵ですね。こちらは、ビジターでも利用できるのでしょうか。

西濱愛乃さん(以下、愛乃):はい、どなたでも大歓迎です。町内の人たちがふらりとコーヒーを飲みにきてくださってます。ランチタイムもご近所さんが多いですね。私たちだけでなくスタッフの誰もが「NINIさん」って呼ばれていて(笑)、気軽に声をかけてくださるのは本当にありがたいです。

――まさしく、コンセプト通りの空間づくりが成されているのですね。

西濱萌根さん(以下、萌根):ありがとうございます。オープンから8年経って、ようやく落ち着いた感じです。それもこれも、自分の居場所としてここを愛してくれるスタッフや、何度も訪れてくれるお客様のおかげです。

1階受付/ラウンジは、モーニングやランチが食べられるカフェとしても人気。宿泊客以外も自由に利用できる

 

愛乃:当初は、「憧れの先輩の部屋」をイメージしていたんです。いつも誰かしら集っていて、そこへ行けば面白い出会いがある、行ってみたい場所……みたいな感じで。京都移住前、東京ではふたりで一緒の部屋に住んでいて、友達の友達はみんな友達じゃないですけど、互いの友達同士は絶対に気が合う!という確信があって(笑)、一緒に遊ぶことも多かったんです。共感でつながるというか、うちを拠点に世界が広がっていくような。
だから、自分たちが新しくつくる場所でもそういうふうに出来たらな、という想いから、先輩が友達に格上げされて「京都に住む友達の部屋」という今のコンセプトが生まれました。

客室は個室からドミトリーまで多彩で、部屋ごとにレイアウトやインテリアも異なる。ニーズや面子によって泊まり方は自由自在

 

地蔵盆のベースとして地域貢献を

――ご近所さんもカフェを利用されるとのことですが、移住したばかりの頃は地域に馴染むのにご苦労があったのでは?

愛乃:そうですね(苦笑)。私は学生時代を京都で過ごしたんですが、学校と家の往復の毎日で。京都を知っているとは言えない生活でした。でも、鴨川の近くで暮らすことにはずっと憧れがあって、東京でジョブチェンジを考えていた時も、生まれ育った大阪に帰る選択肢はなかったのに、「京都の物件を借りられるんやけど」という父の提案に惹かれたのは、その場所が京都だったから。とはいえ、事業者として住み込み状態でのスタートだったので、すべてが手探りでした。大阪でもマンション育ちで、地続きのお隣さん同士の密なコミュニティに所属することに慣れてなかったから……。

姉・愛乃さん曰く、「妹は一番信頼できる相棒!」

 

萌根:慣れるまではけっこう時間がかかった気がします。近所の方々が気軽に立ち寄ってくださるようになって、町でも声をかけていただくようになって、やっとこの土地に根付き始めたなって感じました。

――今では地蔵盆をNINIROOMで行うほど地域に溶け込まれていますね。

 愛乃:この町の地蔵盆は、ぽつんとあるお地蔵さんの周りで立ったままお坊さんがお経を上げる程度に縮小されていました。だから、「せっかくならここでやりませんか?」って声をかけたんです。自分たちがいる地域に貢献したい気持ちもありました。

(提供:株式会社NINI)

 

萌根:この辺りに住んでらっしゃるのは高齢の方が多くて、暑い中あれこれ準備するのも大変です。ここで開催するようになってからは、「涼しいし」って皆さん出てきてくださるようになりましたね。最初の年は、何十年ぶりかに提灯を吊るすことができたって喜んでもらえました。気兼ねなく集まれる場所であれるのは嬉しいです。

 

NINIをハブとして広がるご縁

――スタッフの皆さんが和気あいあいとお仕事されている姿に親しみを感じますし、手づくりの周辺MAPやオススメ情報をまとめたペーパーなど、“人と人とのつながり”を大事にされているんですね。

愛乃:コロナ禍に長期滞在プランをつくったのと、その頃にお掃除などのお手伝いをしてもらう代わりに泊まるところを提供するという住み込みを受け入れたことで、京都の良さを体感してもらえて、スタッフや利用者の間でつながりが生まれたと思います。NINIの滞在をきっかけに京都移住した人も、今パッと思い浮かぶだけでも5人はいますよ(笑)。

萌根:多くの人が京都に住んでみたいと思っていても尻込みしてしまう。全く知らない土地へ行くとなると、エリアもどこがいいか悩ましいし、そもそも家賃の相場も分からないし。縁もゆかりもない場所への取っ掛かりになれれば、という思いはあります。

スタッフお手製の周辺情報盛りだくさん!なオリジナルMAPは、心強い旅の味方

 

愛乃:ここに数日間住んでみて、何となくエリアを知って、スタッフをはじめ顔馴染みが出来て。やんわりと知った町になるからまた訪れて、何度も来るようになる。すると、ある日物件を探し始めて、仕事も見つけて、この近所に住む。という流れが出来ています。京都生活のスタート地点であるNINIがベース(基地)みたいになっているんですね。やっぱり、初めての一人暮らしだと不安もあるだろうし、ホームタウンというか、実家(=NINI)の近くに住みたいんだと思います(笑)。

萌根:一時期、長期プランの利用者や住み込みスタッフが重なる時期があって、なんとなくシェアハウスみたいになっていたので、ここから卒業というか、出て行った後も外で一緒に遊んだり、旅行先で会ったり、誰かが元スタッフを訪ねて行ったり。面白い関係性が生まれています。東京支部もあったりして(笑)。

愛乃:私たちの知らないところで仲良くしてくれているのが、一番嬉しいですね。つながってるんやなぁって。そういうのがすごく励みになります。

(提供:株式会社NINI)年一回開かれるNINI同窓会には毎年30人もの出席者が集う

 

日常風景を存分に楽しむステイを

――同窓会でひとつのクラス分くらいのNINIファンが集まるって、すごいですね!

愛乃:時期的にはかぶってなくても、「話聞いてます!」みたいな感じで距離が縮まったり、同期メンバーで固まって近況報告したり。いろいろ持ち寄った情報を交換しながらブラッシュアップしていたり……興味深いコミュニティが出来ています。

萌根:ここに来る人たちは、旅が好きでフットワークの軽いタイプが多いと思います。ただ、コアなバックパッカーばかりでもなく、初心者も利用しやすい雰囲気があるからか、「勇気出して初めて一人旅しました!」みたいな人もいますし、「自分を変えたくて思い切って来てみました!」って人も。お試し居住として来るゲストも少なくないですね。

この日はお子さんと一緒に出勤していた妹・萌根さん

 

愛乃:京都観光を目的にして来るというより、もう何度も京都を訪れていて、私たちが好きな個人のお店に足を運んで気に入ってまたそこへ行くとか、いつものお店でごはんを食べて、お気に入りの銭湯に寄ってから寝るとか。早朝から大文字に登るとか。そういう何気ない生活に楽しみを見出せる人が多い気がします。

萌根:ここは、ゆったりとしたタームで来てくださるとポテンシャルを発揮できる場所。観光の予定を詰め込みすぎずに来てほしいです。その方が、ガイドブックでは知ることのできない情報や、ここに来たからこその思い出を提供できるので!

 

NINI目がけて京都へ移住!

この日は実際に京都に移住してきてNINIROOMで働いているスタッフもいて、お話をお聞きすることができました。

 

ロサンゼルス出身の辰口純平さん(写真左)と、2025年春に北海道から引っ越してきた古谷奈津美さん(写真右)

 

古谷奈津美さん(以下、なっちゃん):入口は京都移住計画さんでした。ゆる~くInstagramをフォローしつつも、しばらくは情報をぼんやり眺めているだけだったんですが、2024年春に移住希望者を対象としたオンライン説明会に参加して。札幌でもゲストハウスで働いていたので、京都で何ができるかなって相談したら、ゲストハウスを3軒くらい紹介してもらいました。でも、その後もすぐ動くことはなく……。1年くらいはNINIROOMのInstagramの投稿を見るだけの毎日。ある日、淡路島拠点の求人が出たので、これをきっかけにNINIROOMで働けないかな?と淡い期待を抱いて連絡しました。

――京都に一度も来ずに移住されたんですか?!

なっちゃん:そうなんです(笑)。実際に来てみると、想像よりはるかに良くて。元々ネガティブなイメージは一切なかったんですが、ある程度抱いていたイメージを超えてきました。住んでみて1年弱くらいですが、なんか、いい意味で変な人が多いなって思ってます(笑)。皆さん、自分のワールドを持ってるというか。北海道民の気質かどうか分かりませんが、地元では割と他人に合わせたり、控えめな人が多かったんだなと、京都に来て気付きました。京都の「変でいていい!」って雰囲気が、居心地いいのかもしれません。

 

京都は田舎と都会のバランスが絶妙

辰口純平さん(以下、純平):生まれも育ちもロサンゼルスです。父は長野生まれ、母は京都出身で、ルーツを知りたくて日本に住みたいと思ったのが19歳の頃。大学受験をきっかけに京都へ来ました。受験は失敗したけど、大学に行きたいってよりは日本に住みたいって気持ちが強かったので、片道切符だけ買って来ちゃったんですよね(笑)。その後、母方の実家が今は滋賀にあるので、そこでお世話になりながら住み込みバイトを探して。でも、2020年だったので、時期的にコロナもあってリゾートバイトは求人がなかったんです。僕より先に日本で働いていた姉から「ゲストハウスって選択肢もあるよ」と教えてもらって、NINIROOMを知りました。

――NINIROOMの第一印象はいかがでしたか?

純平:アットホームな空間だな、と思いました。落ち着いた雰囲気で。そのまま4か月住み込みで働かせてもらって、その後は、熱海や箱根など転々として、青春18きっぷで日本各地を巡ってました。京都に移住する直前まで青森にいたんですよ(笑)。東京は息が詰まってくる感じがしたし、岡山や広島だと僕にとってはちょっと時間の流れがゆっくりすぎる気がして。どこに住もうかなって悩んだ時に、京都が好きだなと思ったんです。4か月しか住んでなかったし、もうちょっと長く住んでみたいと思い立って、事前に連絡もせずに、青森から京都に向かいました。着いてすぐに「働きたいんですけど」って(笑)。アルバイト募集しているのはInstagramで見て知ってたんで、まだ空いてたらいいな~くらいの感覚で。今は近くでひとり暮らしをしています。

――京都の決め手は何だったのでしょうか。

純平:田舎と都会のバランスの良さですね。あとは、人柄かな。3年住んでやっとなんですけど、個人経営のお店と仲良くなれたりして、密なコミュニティと関われるようになってきて、そのコミュニティに自分の存在があるっていう安心感みたいなものが、居心地の良さにつながってると思います。東京だとそれが軽薄になりやすかったり、競争になりがちだったりするかなって。あと、車の運転が好きじゃなくて(苦笑)。日本に来て、飲み歩きできることに感動したんです。そういう意味でも、京都はこのギュッとしてる、いい感じの距離感が好きですね。

取材終了後、この日出勤していたスタッフ全員で記念撮影。皆さん、とってもいい笑顔!

 

京都に住む友達の部屋を訪れる。訪れたくなるまちに暮らす。

京都は、毎年多くの観光客が訪れる観光都市ですが、観光で訪れるだけでは見えない顔をたくさん持っています。

NINIROOMは、そうした京都に魅入られた人たちが自然と集うハブのようなスポットであり、またNINIROOM自体が京都の魅力のひとつとして、人を呼ぶ好循環を生み出しているように思います。

旅の京都から、暮らしの京都へ。京都への移住や、京都への関わりを目指して第一歩を踏み出そうとしている皆様。ぜひ「友達の家に遊びに行く」感覚で、NINIROOMを訪問してみてはいかがでしょうか?

 

施設紹介

「HOSTEL NINIROOM」

京都市左京区丸太町通川端東入ル東丸太町30-3
075-761-2556(受付10:00~18:00)
チェックイン14:00/チェックアウト10:00
CAFE 8:00~17:00(LO16:45)

▼施設の詳細・宿泊予約はコチラ

https://niniroom.jp