人生の最終ステージを憧れの京町家で
若い頃から今も続けているサッカーの仲間を訪ねては、京都によく足を運んでいました。昔から歴史を感じる場所も好きでしたのでね。転職は7回、趣味も多く、新たらしいことへの挑戦が好きな私ですが、京都を訪れるうちに趣ある雰囲気に思いが募り、ここを人生最後のステージにと考えるように。せっかく住むなら京都らしく伝統的な京町家がいいと探し始め、坪庭や走り庭(台所)が残るこの家の佇まいに一目惚れしたんです。

京都暮らしをアクティブに切り拓く
50代の頃から始めたステンドグラス制作のアトリエ兼自宅として移り住みましたが、古い町家で快適に暮らすにはあちこち手直しの必要が。おくどはん(かまど)など町家らしさは残しつつ、自作のステンドグラスを戸にはめ込んだり、壁や窓を自分で修繕したり。そんな試行錯誤も町家暮らしの醍醐味です。移住してからは市内の音楽ボランティアグループに加わるなど、地元の人と積極的にふれあい、そうしてできた人の輪の中で京都暮らしを謳歌しています。

(2016年3月インタビュー)